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                  diary    21 / Jun 2021
風景をつくる人たち
マルカフェの考えるこれからのこと

※日本各地、世界各国の素晴らしい農畜産物を食べられる時代にありながらも、日常は身近で育ったものを中心に食べたいという思いを前提として書いています。

 

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陽が長くなり、夕陽がキラキラと水面を輝かせ、蛙の声があちらこちらから聞こえはじめる6月。

海の無い土地に育った私にとって、周囲が水であふれるこの季節は、生命のはじまりをしずかな躍動感と共に感じる、心がおどる季節です。

いよいよ活動的な季節のはじまりだよと、まるで時を告げられているかのよう。

 

 

 

私が幼い頃と比べて、周囲の田んぼはずいぶん無くなってしまいました。こうなってしまった事情も受け止めなくてはと思います。地方を出てしまえば、田畑を受け継ぐことだってできないし、家のために田舎に留まる人生か否かの選択はその人の自由であるべきです。

でも、子供心に五感で感動してきた田園風景がいつの間にか見られなくなるのはやっぱり寂しいのです。

 

 

 

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佐久市のお隣り、御代田町の塩野地区に、塩野中山間地営農事業組合という有志の生産者の皆さんで構成される組合があります。

塩野の耕作放棄地を無くすために立ち上げられ、町の補助を受けて学校給食のために耕作放棄地に小麦を育て、自前の製粉所で小麦粉にして出荷しています。

 

今年の冬、小麦畑の見学にいきました。

浅間山がそびえるふもとの集落には緩やかな棚田がいくつもあり、その一角に青々とした小さな小麦が育っていました。雄大な浅間山と小麦がそよぐ風景はとても美しく、印象的でした。

 

すぐ隣りには、耕作放棄地と言われる土地が見え、まるでボーボー。竹やぶのよう。塩野地区には伝統的な茅葺き屋根のお家も沢山あり、なんとも風情ある集落です。確かに、この地区の景観がこうなってしまうのは悲しいな、と住民の皆さんの気持ちがわかった気がしました。

 

塩野地区で耕作放棄地になってしまったのは多くが田んぼです。畑は大手グループが購入して、野菜を育てているようですが、残るのは田んぼばかり。もともと水はけの悪い田んぼで小麦を育てることで、長雨などその季節の影響によって小麦が病気にかかるリスクもあり、場合によっては薬の散布が必要になる可能性もあります。

 

こういうことを言うと、農薬を使うの?!食べたくない!!と思う方もいるかもしれません。

今までなら私自身もそう思ったと思います。

 

でも、そういう発想ってちょっと違うのではないかな?

 

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「農薬を一番使いたくないのは農家だよ。」

 

 

ある果樹農家さんが言っていた言葉が今も胸に残っています。

手にする側、食べる側が、あまりにも簡単に食べ物を手にしてしまってきたし、そうし続けていると思います。農家さんの仕事を見るたび、話を聞くたび、心底思います。

 

「私にはできない」

 

なのに、私は当たり前に「良いもの」を手に入れようとしてきました。そして、佐久地域の力ある生産者さんのおかげで、それは「簡単に」手に入れられています。

皆さんの努力であって、自分たちの努力ではない。

 

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地元の景観を美しく残そう、

地元産のものを食べて欲しい、

塩野の皆さんのように、そういう強い志の方々がいるからこそ、私達が手にできるものがあります。

 

もっと飲食店の立場から考えることや知るべきことがあるんだと気が付きました。

 

 

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マルカフェは基準を決めて素材を選ばせていただいていますが、決して農薬や化学肥料を使ったものに批判的なわけではありません。それをしなくてはならない理由があるはずだからです。

私個人は農薬や化学肥料を使ったものを食べたくないとも思っていません。でも、素材は「まるごと」安心して食べたいと思っています。

 

それよりも、

 

 

どんな環境で、どんな人が、どんな思いで作ったものなのかの方が大切だと思うし、

景観を含めて身近で育つものに、愛着や価値を感じるのです。

 

 

わからないことが多いけれど、これからも原料の調達を農家さんや生産者さん任せにしていいのかと、自分はどうしていけばいいのか、問うています。

まず、手元にあるものの価値をもう一度見直していこうと思いました。

 

 

次はなぜ「ザクザククッキー」というお菓子を開店以来作ってきたのかをお話ししたいと思います。(記事はこちら)そして、それが「みらいのボーロ」を作る話しに繋がります。

お読みいただき、ありがとうございました。

ご意見、ご感想も是非お寄せください。

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「みらいのボーロ」ってなに?

 

みらいのボーロについて マルカフェの考えるこれからのこと
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