よく、
『どうしてこんな場所にお店を出したんですか?』
と聞かれます。
そう聞かれるのはごもっとも、
近隣住民の皆さんに誤解を恐れずに言うならば、
住民以外は用のない場所だからです。
いわゆる『わざわざ行きたい』
『隠れ家』的な景観はありません。
自然に囲まれ、周囲に建物など何もない場所ならまだしも、
交通量がそれなりの通り沿いで住宅もたくさんある。
でも駅やスーパー、書店、銀行が
集まるお客さんにとって便利な場所でもない。
そう、中途半端な場所なのです。
それでもお店を開いた理由は、
『ひいおばあちゃんの昔の店の建物があったから』
そのむかし、時は昭和20~30年代はじめ、
この佐久市平賀の中宿地区は色々なお店が集まる
『平賀のメインストリート』でした。
私の曾祖母と祖母は、その時代に薬局、
そして生活用品のお店をしていました。
写真はつい先日、地区の新年会のひとコマです。
『中宿メインストリート時代』を知り、
誰もが尊敬する98歳の長老が語る、
思い出や長寿の秘訣のスピーチに盛り上がりました。
この長老のはなしがとても面白い。
地方には『地区』というくくりでお互いの暮らしを
助け合う習慣があり、その習慣やその過去を見つめ、
掘り下げると逆に新しい発見があると感じます。
私たちが面白く感じたこの『地区』
のエピソードを、時々、皆さんにお伝えしたいと思います。
『こんな場所』に市外県外、時々海外からお客さんが来てくれることもあるし、
東京から舞子ちゃんという女の子が訪ねてきて、今やマルカフェを間借りして、
イチとニという屋号で沢山のお客さんが美味しいご飯を楽しんでいる。
奇跡的にありがたいことだと思います。
今日明日はイチとニ、
明後日13日からはRei’s Curryの営業です。